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> 初代 歌川豊国「美人立姿」
初代 歌川豊国(うたがわとよくに) (1769〜1825)
「美人立姿(びじんたちすがた)」
明和6年(1769)江戸の木彫人形師(もくちょうにんぎょうし)の家に生まれ、幼くして役者などの肖像を彫る親の仕事や絵本を見ながら育つ。
その少年は幕末浮世絵界の第一人者とされ、歌川派を確立した歌川豊春(うたがわとよはる)に入門しました。入門した豊国は芝居絵(しばいえ)と美人画では師・豊春に勝る才能を発揮し、25、6歳の寛政(かんせい)から文化文政(ぶんかぶんせい)年間にかけ歌川派が浮世絵界を独占する人気を築き上げました。
当時流行の髷(まげ)を飾る簪(かんざし)、重ね着の文様を配した美しい色取り。少し猫背で胸元の帯に手をやる一人立ち女性の粋(いき)な美が漂います。
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