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主な収蔵作品ご紹介
> 川合玉堂「早春」
川合玉堂(かわいぎょくどう) (1873〜1957)
「早春(そうしゅん)」
明治6年、愛知県生まれ。14歳で画家を志し京都へ出て、幸野楳嶺(こうのばいれい)に入門、修行を積みながら内国勧業博覧会に出品していました。22歳の時にこの展覧会で橋本雅邦(はしもとがほう)を知り京都を離れて上京し、雅邦の門下生となりました。こうして生まれた師弟関係は生涯変わらず、玉堂の芸術や、人生の生き方に多大なる影響を及ぼしたとのことです。
この展示作品は二曲一双(にきょくいっそう)の屏風絵(びょうぶえ)で、師雅邦譲りの狩野派(かのうは)伝統の水墨画法(すいぼくがほう)により、色や線描(せんびょう)、形を単純化させた和棕櫚(わじゅろ)の背後に、白梅とそれに留まる鷽(うそ)を描き込む事で、早春の清々(すがすが)しい空気感と、琳派風(りんぱふう)の装飾的(そうしょくてき)効果を醸し出した逸品です。
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