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主な収蔵作品ご紹介
慶入「黒平茶碗」工芸作品
十一代 慶入(けいにゅう) (1817-1902)
「黒平茶碗(くろひらちゃわん)」銘 漁火(いさりび)


「一楽(いちらく)、二萩(にはぎ)、三唐津(さんからつ)」と呼ばれるように茶の湯の世界では、楽焼(らくやき)は常に茶道(さどう)の名器として知られています。千利休(せんのりきゅう)の指導で初代・長治郎(ちょうじろう)制作より約400年の歴史を持ち、代々千家(せんけ)の茶碗(ちゃわん)を焼いてきました。轆轤(ろくろ)を用いず、すべて作家の手とへらだけで成形(せいけい)する手捏(てづく)ねで作られ、800℃の低い火度で焼かれた独特の施釉陶器(せゆうとうき)です。
慶入の時代は幕末〜明治維新という激動期時代で、盛んであった茶道や伝統文化は影をひそめていました。そのような中で代々伝えられてきた千利休の「わび茶」の心を伝えるべく、新しい作風(さくふう)や意匠(いしょう)を取り入れた茶碗を制作し、後世に伝えました。楽家(らくけ)近世の名工といわれています。
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