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主な収蔵作品ご紹介
洋画作品
坂本繁二郎(さかもと はんじろう) (1882〜1969)
「庭(にわ)」


明治15年、久留米(くるめ)市の旧藩士(きゅうはんし)の家に生まれる。久留米高等小学校で青木繁(あおきしげる)と同級生。青木の勧めで、20歳の時上京し、小山正太郎(こやましょうたろう)の「不同舎(ふどうしゃ)」に入門。開花の早い親友、青木を横に見ながら熱心に洋画を学びました。第1回文展(ぶんてん)で入賞、その後も精神性の高い作品で画壇(がだん)に「哲学画家」として認められるようになりました。
大正13年(1924)より3年間渡仏。彼がフランスで学んだものは、“西洋かぶれ”ではなく、逆に日本や東洋の深遠な自然や素晴らしい伝統文化に対する深い共感でした。
帰国後は、期待を寄せる中央画壇からの誘いを断り、郷里の筑後(ちくご)へ帰りました。
この作品は、八女のアトリエの庭を描いたものでしょうか。墨絵風(すみえふう)の淡彩(たんさい)で、春先の白梅と白い椿(つばき)が描かれ、日本画風の表現を見せています。自然との一体化に徹しようとする坂本の心境が伝わって来る名画です。
「庭」
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