「天の岩戸(あまのいわと)」(古神道) 昭和52年(1977)作
(展示中)
日本建国の神話によると、須佐之男命(すさのおのみこと)の暴行に耐えかねて天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸(あまのいわと)に隠(かく)れられた時、岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)が神楽(かぐら)のリズムに乗り、香具山(かぐやま)の小笹葉を手に神懸(かみが)かりして熱狂的な舞踏(ぶとう)を演じると、並みいる神々は高天原(たかあまはら)がどよめくほどの哄笑(こうしょう)を爆発させました。
岩戸内の大御神は何事ぞ、と怪しんで岩戸を細目に開けて覗(のぞ)き見されようとした時、剛力の手力男命(たぢからおのみこと)が岩戸を押し開けました。一番鶏の鳴き声と共に、真っ暗な天地はたちまち明るく輝く光で遍(あまね)く照らされたといいます。「古事記(こじき)より」