杉本哲郎(すぎもとてつろう)(1899ー1985) 明治32年、滋賀県に生まれる。 画業のほとんどを宗教画家一筋に打ち込んだ異色の日本画家として有名である。画家は世俗的な画壇に背を向け真の芸術の創造に筆を運び、亡くなる86歳の間 に宗教そのものをテーマにした作品だけでなく、一般的な風景画、静物画、人物画などにも、宗教的な世界のもつ心の内面をのぞき見たような深い霊気や清澄さ を感じ取らせる作品を数多く制作する。昭和60年没。